おかもとゆみ先生の、
お絵かきココロ教室の8回目。
今回はデッサンを写真から起こす。
遠近法の簡単な説明の後、創作に入った。
(※ 広い面積を塗るときは、水彩色鉛筆の芯を削るより、
折りとって固形水彩のように使うにかぎる!!)
写真からのため構図は既に決定していたが、
消失点からつながる小径が画面のど真ん中を通っていたのが気になった。
少し右へずらして、画面が分断されるのを避けると同時に動きを出した。
写真では大きな木がたくさん植わっていて複雑な様相だったが、
印象的な木と枝振りのみに省略し、画面を整理した。
<背景(桜の木々)>
桜の木々は背景としてとらえ、
葉を大まかなにじみとウオッシュであっさり表現。
乾いた色鉛筆で塗ってから、水をふくませた筆で溶かした。
幹や枝は紙の白で残し、最期に全体の様子を見ながら
あまり浮き出てしまわないよう薄いグレーで濃淡をつけ、
立体感を出した。
ほぼ成功。
ぼかしの技法が好きなので、背景を描くときには決まって多用していた。
が、今回初めてウオッシュによる背景にトライし、
煩雑な感じにもならずそこそこまとまったので、満足。
<紫陽花>
本日のメイン。
マスケットインクで白抜きして、後から彩色する手順。
・色の選択
→花の固有色は紫。
が、全体的に青みがかった色調になっていたので、
紫は使わずあえてピンクを使用。
・質感の表現
→普通の紫陽花とガクアジサイが群生しているので、
描きわけが難しい。
普通の紫陽花(画面左)は花の球形を強調し、
ガクアジサイ(画面右)はもっと細かい筆使いで色をおくほうがよい。
ゆみ先生の手直しでは、彩色によって形がボケたところを
乾いた色鉛筆で再度形をとった。
・細部の表現
→花を目立たせるために葉はきわめてあっさりと描くほうがよい。
紫陽花の葉は大きくボリュームもあるが、
筆の穂先を利用してポンポンと画面に置くようにして色をつけた。
影は渋い青で入れる。
<小径>
紫陽花や木々を際だたせるためにも、小径はごくシンプルに仕上げる。
先に水をひいてから、溶いた色彩を淡くぼかした。
・色の選択
→下地は青。紫陽花の固有色だった紫を意識し、
小径に紫陽花の影が落ちているイメージで淡い紫を少しぼかした。
・質感の表現
シンプルに仕上げるため、2〜3度穂先を左右させるだけで特に何もしていない。
気がついてみると水平線が傾いている(涙)
画面右の木々の描き分けがあいまいだったのが原因。
★ゆみ先生のアドバイス
・乾いた色鉛筆で先に塗っておくときは、
かなり濃く塗っておくほうが良い。
水で溶かすと濃く見えるが、乾くと薄くなるため。
・水平線をしっかり意識すること。
→濃い青で横一本線を入れた。
・煩雑な印象にならないためにはメリハリが大切。
色々な技法を駆使して画面に変化を持たせよう。
ゆみ先生はおめでただそうだ。
おめでとうございます!!
教室は9月までで、再開は来年1月。