おかもとゆみ先生の、
お絵かきココロ教室の9回目。
今回はサクランボ。
パック入りのサクランボも、
絵にするとさらにかわいらしさが増すような気がする。
モチーフが簡単で小さなものなので、
背景に凝るチャンス。
思い切って絵の具を少し飛ばしてみた。
周りが汚れるのでなかなかできないが、
おもしろい効果を出すにはとても有効な技法。
構図については、
サクランボのツルが同じ方向に向かないことと、
単体や固まりを配置することで動きを出すこと
を念頭に置いて決めた。
<サクランボ>
本日のメイン。
・色の選択
→真ん中や光の当たっている部分は黄色、
輪郭を赤で。
固有色を追求すると朱色を使いたくなるが、
黄色と赤が混ざり合うことも考え、上記2色で表現することに。
水彩色鉛筆を先に塗ってから溶かしたりぼかしたりするときは、
かなり濃く色をのせておいたほうが良い。
今回のモチーフは色を塗る部分が狭いこともあり、
後からにじみを加えるとバックランが広がりすぎる危険性がある。
よって、乾いた紙面を初めて濡らす一回で決めてしまいたい。
・質感の表現
→光の当たっている部分を白抜きしたほうが良かったかもしれない。
そうすればもっと艶やかで丸みを帯びた形が強調できたはず。
・細部の表現
→影の色はいつも青系を使っているが、
今回は背景に青を使っていることと、
サクランボの黄色から考えて背景にも黄色を
使ったことから、反対色の紫を選んだ。
★ゆみ先生のアドバイス
・モチーフの影も恐れず入れること!
紙面が乾いてからであれば、2度目に塗り重ねても濁らない。
塗れていると濁るので、注意。
・影の入れ方には2種類あり、
?先に色を塗ってからぼかす
→きれいな水で濡らした筆で遠くからなぞっていく。
色鉛筆のタッチが少し残る場合が多いので、
それなりの趣を狙うときには便利。
?きれいな水で濡らした筆に色をとったものでぼかす
→モチーフと対角に筆先を置き、
穂先をベタッと紙面にねかせ描く。
色鉛筆のタッチは全く残らず、自然な仕上がり。
★影の端っこは対角に筆を置かず、
モチーフに沿わせるような角度から入ると、
さらに影の入り具合をコントロールしやすい。